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こんにちは。めんま(@menma_money)です。
あなたは「オフショア投資」をご存知ですか?
オフショア投資とは、オフショア地域で海外投資商品を購入することを言います。
現在、日本の銀行で預金をしてもほとんど利子がつきません。
そこで利回りの良い海外の商品が投資先として注目され始めています。
今回はそのオフショア投資についてまとめてみました。
目次
オフショア投資とは?
オフショア投資とは簡単に言うと、オフショア地域で海外投資商品を購入することを言います。
世界には香港やシンガポールなど税制面で優遇されている国がいくつかあり、その地域をオフショア地域と呼びます。
オフショア地域は「タックスヘイブン(租税回避地)」とも呼ばれ、税制面を有利にすることで世界の資産家から資産を集めています。
日本ではひとつの証券会社が商品を売り、その証券会社が運用することが多いです。
オフショア投資では投資商品を売る企業と投資商品を運用する企業が分かれています。
投資商品を売る企業と投資商品を運用する企業とはどういったものでしょうか?
投資商品を売る企業
保険会社または信託会社です。
保険会社・信託会社はそれぞれ10〜200ほどのファンドを持っています。
ファンド数の多い保険会社・信託会社を選ぶのがよいです。
そして、投資商品を運用する企業が投資家と保険会社または信託会社の間に入りファンドの組み替えを行います。
つまり、投資家が直接海外の保険会社・信託会社から商品を買うのではなく、専門知識を持った投資商品を運用する企業(プロ)にお任せするのがオフショア投資の基本となります。
投資商品を運用する企業
IFA(Independent Financial Advisor)と呼ばれる企業が運用します。
「Financial Advisor(ファイナンシャルアドバイザー)」とあるように、投資商品の運用・サポートを行っています。
オフショア投資ではこのIFA選びが一番重要となります。
IFAによって運用成績が全くかわってくるからです。
保険会社・信託会社の持つ10〜200のファンドからIFAがいくつかを組み合わせて分散投資を行います。
IFAは約620社あり、この中から成績の良い会社を選んで行きます。
ちなみに日本語に対応している会社は約10社で、このIFAは途中で変更が可能です。
IFAはたとえ倒産しても変更できますが、保険会社が倒産したら資産が100%保全される保障はありません。
投資商品を売る「保険会社」に関しては大手を選ぶことが必須となります。(信託会社は資産は保全されます)
オフショア投資のメリット
オフショア投資を行うメリットは以下のものです。
・税制面で優遇されている
・ボーナス制度というものがある
・運用から管理までプロ(IFA)にお任せできる
利回りが良い
オフショア投資の利回りは選んだIFAにより変わってきますが、過去10年で
A社【設定来427.8%・10年平均で9.9%】
B社【設定来−20.22%・10年平均で0.1%】
C社【設定来177.41%・10年平均で8.9%】
とIFAによってかなり運用成績が違うことがわかります。
もちろんこの他にも高い運用成績を出している企業もあります。
きちんとしたIFAを選ぶことで高い利回りが期待できます。
税制面で優遇されている
日本では株などを売却するときに利益に対して約20%の税金がかかります。
日本とオフショア地域の税制の違いは以下の通りです。
香港 | 日本 | |
消費税 | 0% | 8% |
所得税 | 15% | 40% |
法人税 | 16.5% | 37% |
相続税 | 0% | 50% |
キャピタルゲイン税 | 0% | 20% |
インカムゲイン税 | 0% | 20% |
運用中は税金はかかりませんが、利益を確定するときは日本在住の場合は日本の法律が適用されます。
そのため、出口は意識しておく必要があります。
ボーナス制度というものがある
初期ボーナス:初期口座を終えたらもらえるボーナス
満期ボーナス:貯蓄講座を終えたら積立額×◯%をもらえるボーナス
その他にも積立金に応じて◯%上乗せをしたり、特定の年数が経ったらもらえるボーナスなどIFAにより様々なボーナスがあります。
運用から管理までプロにお任せできる
IFA選びさえ間違えなければあとはほったらかしです。
何かあったときにすぐ聞けるサポート体制も万全の企業を選ぶことが重要になってきます。
初期口座と貯蓄口座
オフショア投資には独特のルールが一つあります。
それは「初期口座」と「貯蓄口座」があることです。
「初期口座」
18〜30ヶ月の間、積立金を貯めるための口座です。
オフショア投資は数十年にわたる積立投資を想定しているので、短い期間で解約をされることを嫌います。
なので、この期間は積立の停止・減額・引き出しをすることができません。
またこの期間は手数料が高く設定されるなど制約の多い期間になります。
裏を返せば短期で考えている人はお断り、長期投資をしっかり考えている人にだけ商品を買ってほしいということになります。
また、このように手数料の高い期間なので、毎月の積立金が少ないと手数料負けしてしまう可能性があります。
毎月最低でも3万円は積み立てられないのであればオフショア投資は検討をしない方が良いでしょう。
「貯蓄口座」
初期口座の期間が終わると貯蓄口座の期間となり、満期までこの口座で積立が続きます。
貯蓄口座では初期口座とは逆で積立の停止・減額・引き出しをすることが可能で、手数料も下がります。
このようなルールにより、最初の初期口座の2年間ほどは元本割れをする可能性もあります。
オフショア投資はハイリスクではないですが、長期投資をきちんと前提としたミドルリスク・ミドルリターンの商品と言えます。
主観で選ぶ保険会社・IFA
お伝えした通り、保険会社・IFA共に膨大な数が存在します。
保険会社・IFAを探す手間がかなりあると思うので、よく聞く企業を主観で書いてみます。
完全に主観なのでただの参考として目を通してみてください。
保険会社・信託会社
◎ITA(インベスタートラスト):保険会社
◎Sun Life(サンライフ):保険会社
◯RL360(ロイヤルロンドン):保険会社
◯プレミアトラスト:信託会社
◯メティスグローバス社:信託会社
IFA
JAF(ジャンボアライアンスファンド)
NobleApex(ノーブルエイベックス)
アドミニストレーション
IFAの情報については私も今も勉強中なので、いい情報があったら更新をしていけたらと思います。
最後にデメリット
オフショア投資は高利回りのため、かなり悪質なセミナーなどが存在します。
基本的に海外の商品を日本で販売・勧誘することは法律で禁止されています。
むやみにこれらのセミナーに参加せず、自分で調べて申し込むか信頼の置けるアドバイザーに依頼をすることをお勧めします。
日本の法律により海外の魅力的な商品を見る機会は少ないと思いますが、外為法で投資家が海外の商品に投資することは認められています。
情報を正しくつかんでよりよい投資商品に投資をしていきたいところです。
以前、怪しいオフショアセミナーに参加した記事はこちらです
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